Myofascial pain syndrome
筋筋膜痛症候群の診断基準 (Simons,1990)
●大基準
局所的な疼痛の訴え
筋筋膜の圧痛点から関連痛として予測しうる部位での疼痛あるいは違和感
触れやすい筋肉での索状硬結の触知
索状硬結に沿った一点での強烈な庄痛点(ジャンプサイン)の存在
測定可能な部位では、可動域のある程度の制限
●小基準
圧痛点の圧迫で臨床的疼痛の訴えや違和感が再現する
圧痛点付近で索状硬結に垂直に弾くような触診を加えたり、圧痛点に注射針を刺すことで得られる局所的ひきつり反応
筋肉を引きのばしたり(ストレッチング)、圧痛点への注射により疼痛が軽快する
診断には大基準5項目すべてと、少なくとも1つの小基準を満たすことが必用●MPSについて教育を受けていない医学部生は、卒業後もその存在を知ることなく診療を行うため、現実には多数存在しているMPSの患者たちを前にしながら、正しい診断、治療が行えないのである。
●「筋・筋膜痛は,慢性痛の重要な要因でありながら、つい最近まで見過ごされてきた」
●「疼痛の医学的管理において筋肉系の重要性が軽視されているのは,医師が大学で学ぶ内容に関係があるようだ。」
●医療の現場において痛みの患者に対する不適切な診断が非常に多いということです。実際には、筋筋膜性疼痛症候群による疼痛の患者は非常に数多くいるにもかかわらず、筋筋膜性疼痛症候群という診断を下す医師はほとんどいません。
●医師の大半が慢性の筋・筋膜痛(chronic myofascial pain=CMP)の「存在を信じていない」のである。
●多くの医師たちは、局所性の原因がない局所性の痛みはありえないと思い込んでいる。したがって、局所性の原因を証明できないので病気は存在しないと結論する。・・・実際には、原因がないこの痛みは、医師たちがそれを観察したことを認めているのに、英国では正しい病名で診断されていない。
●現在、我国では、筋骨格系疾患のほとんどが骨や関節の問題として扱われていることが常であり、筋痛症候群に対する理解は低い。
加茂整形外科医院 |